令和元年(2019年)度とびコース

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5/28 安全研修2日目

5月28日、昨日に引き続き安全研修ですが、今日は座学といっても作業手順書の作成演習。前に出てしゃべるのは塩家講師の方が多いか、それとも訓練生の方が多いか?という一日です。

作業手順書に絵を添えて、いかにわかりやすく説明するかを、3つのグループに分かれていくつかの課題に役割を交替しつつ取り組みます。

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いつかは一役の職長、現場の中心的立場になるのですから、自分の言いたいことを誰にも分かり易く表現できる能力は欠かせません。

 

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グループ毎に発表して、内容や発表の仕方についてその都度聞いている側は意見を述べます。 「説明がわかりやすい」「絵がうまいな」 発表は全部で12回。 最初は緊張していましたが、ほめられると自信が出てきて、「よし!次もうまくやろう」という気になってきます。 「プラスのストローク」ってヤツです。 プラスはプラスを呼びます。

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これが今日の訓練の成果品です。 手書きなのですが、どの班も行が揃っていて見やすいですね。

やっちゃイケナイことには思わず上からバツをかぶせるところ、バツを背後に持っていって、「やっちゃイケナイことを見せる」表現なんて、なかなかできることではありません。

どの班もイイところあり、レベルの高い成果品でした。

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5/27 安全研修初日

訓練は第2週、今週は安全・建築概論、そして後半はCAD研修と盛りだくさんです。 先週、北海道のサロマ湖で最高気温39℃を記録するなど各地で猛暑日になりました。 訓練校も最初は訓練着を着て朝礼をしていましたが、先週半ばから訓練生各自の判断で暑さにあった服装で訓練を行っています。IMG_2996[1]

今日から2日、労働安全コンサルタントである塩家講師が登壇し、安全関連の教育を行います。 法令についての正しい知識の習得と、一役の職長にふさわしい現場での災害防止、危険予知についての感性を磨くことを目的としています。

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最初は座学ですが、問題形式で回答発表を次々とこなしたり、グループでいくつものケーススタディから危険予知・災害防止対策を立案して全員に周知するというロールプレイング演習などで、あっという間の一日でした。

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5/25 ICT研修とエクセル作画

訓練第1週は土曜日も研修があります。 入寮日は移動もあり、その後慣れない座学でのパソコン研修が続きました。

今日の午前の講義は、ノートパソコンではなくタブレットを使ったICT研修です。

大林組グローバルICT推進室から小島講師、小間講師に、またオーク情報システムから鶴田講師に来ていただき、まずはiPadを使った図面閲覧、メッセージアプリなどの利用演習から始まりました。

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iPhoneが出始めたのがひと昔まえ。20歳〜25歳の彼らはもう完全にスマホ世代ですから、違和感なく「ふんふん、なるほど」と言った風に見えます。 彼らが職長になる頃は、建設業のICT化は私たちが想像している以上のレベルで実現しているのかも知れません。

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後半は、講義室内に鉄骨架構を再現したMR(Mixed Reality)体験、現場管理の帳票報告作成のwebシステムであるBuildeeの操作実習を行いました。

 

午後はエクセルの描画機能を使って、手書きとCADの中間を行く挿図にトライしてみます。 尺度はアバウトですが扱いは簡単で使いまわしも利くところから、施工手順書や施工ポンチ絵にはCADより適している面もあります。 ネタ絵は豊富に用意してあげましたから、イージーオーダー的に自分のイメージを形にすることができます。

何度も言いますが、何もないところに初めて鉄骨や足場を組み、最後には再び何もなくすのが鳶の仕事。 そこには他の職種より想像力、イメージを構成する力が要求されます。 そして、職長になればそれを自分の部下にきちんと伝えられなければなりません。 そしてイメージはだいたい、口では伝わりにくいものなのです。 ”絵心”とまではいかなくても、何でもいいからそういうことを伝える手立てを持っていてほしい・・・・そのためのCADであり、この午後の演習もその一つです。

「部品」が揃っているせいか、みんな真剣に取り組んでくれたようです。 夕方千葉勝浦沖を震源とする最大震度5弱の地震があり、ここ八潮も震度3ぐらい揺れたのですが、演習に集中していて気付かなかった訓練生も居ました。

週の最後は、訓練中の自分の「現場」の一斉清掃です。 すっきりさせてまた来週の訓練につなげましょう。 みんな、一週間お疲れ様でした!

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5/24 仮設計画演習(1)

 

IMG_2977今日はパソコンから少し離れて・・・というべきか、CAD研修に入る「助走」にもなる仮設計画演習(1)。

これは、昨年まではカリキュラムには無かったものです。

 

 

 

 

 

朝礼場隣の畑には、最近エダマメが植わりました。このぐらいだと収穫まで50日ぐらいでしょうか。 ちょうど訓練が修了するころになりますIMG_2976

さてどのぐらい実るでしょうか? どちらも楽しみです。

 

今日は副校長兼担任の山崎、そして元副校長で現副担任の大山の2人で、仮設計画演習(1)を行いました。

基本手描きで、某現場の鉄骨建方計画と足場計画、コンクリート打設について、重機を選び配置してみる演習です。

当然、日常の業務でそんな計画はやったことはないと思います。 でもいつもは自分の現場で、誰かが作った計画通りに仕事をしているはず。

まだ細かいことはわからなくてもOKだと思います。

見たことのある重機を使って、自分ならこの現場をこういう風に収められるのではないか?

やってみれば、現場に戻った時に他人の作った計画に対して、より反応できるようになるはずです。

そして何よりこれは、「なぜCADが有用なのか?」を体で知ることでもあります。

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IMG_2978計画を講師や仲間と見せ合って、「よし、貼っていこう!・・・うわーなんかドキドキするなー」

そうそう、そのいやーな緊張感、覚えておくように。

CADだとリラックスして、あーでもないこーでもないとできるからね・・・!

十人十色(いや七色ぐらいか?)の、オリジナリティのある仮設計画図ができました。

訓練室に掲示しておきます。

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IMG_2980 でも現場の計画なんて、慣れない演習はけっこう難しかったようです。

足場を描く場所は組んでいるからだいたいわかるけど、全部手で描くのはやっぱりちょっと疲れる・・・

それでよし。 さっきのドキドキとその疲れを、CADをやるまで手が覚えていてほしいです。

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5/23 パソコン研修2日目

今日は昨日に引き続きパソコン研修、ワードとエクセルを学びます。

最近はこの2つのソフトは学校でも教えてもらえる「拾い出し集計」「出面表」「見積書」など仕事で身近な書類を作成するとなるとやはりその必要性をひしひしと感じるのでしょうか・・・一日中慣れない座学だと、誰でも午後の後半にはどうしても集中力が薄れてくるものですが、今回の訓練生諸君は一味違うようです。

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かなり集中して課題に取り組んでいます。

この2日で、パソコンをほとんど触ったことのなかった訓練生も、「だいぶできるようになった」と自信をつけてきました。

小さなことでも、自分らしさを表現する機会がある、それはたとえ訓練であってもやり甲斐のあることなのかも知れません。

何かと我々も教わることが多いです。

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5/22 とびコース/パソコン講習が始まりました(5/22)

昨日のコミュニケーション講座では、現場の「一役」としてのコミュニケーションの重要性、そして鳶の歴史についても学びました。

鳶職の語源になった道具の「鳶口」は今ではラチェット、そして鳶口があるなら「烏口」もあり、これはいまならCADに相当します。

鳶が自分のイメージを直に作る時に使う道具が鳶口ならぬラチェットやインパクトなら、自分のイメージを他の人に伝えようとする時必要なのが烏口ならぬCADです。

今日からパソコン講習、ふだん不慣れな道具で、短期間で使いこなせるようになれるのか?教える方も不安がありますが、頼もしいのは彼らの多くが「これからは必要な道具だ」と思っていることです。

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扱い方のレクチャーはもちろん、テキストを使って最初にやりますが、彼らにとって大切なのは、「とにかく触ってみる」こと。 触れながら手で理解することです。

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今回もパソコンとCAD講習は、オーク情報システムのベテラン講師にお願いしています。 演習を交えながら今日はパソコンの基本操作とメール、エクセルの研修を講師3人で行いました。 副校長を入れると4人居ますので「あれ?」という素振りを見せたらすぐ飛んでいきます。

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恒例となった3時の体幹体操も初日から行っています。

慣れない座学初日でしたが、みな集中力を持続させよく頑張ったと思います。

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令和元(2019)年度とびコースが開講しました(5/21)

改元して令和元年とびコースは本日開講です。

全国北は仙台から西は福岡まで、林友会メンバーとび工各社から若手幹部候補生が10名集まり、今日から6月末までの1か月半、当校での訓練に臨みます。

午前中はオリエンテーションを事務局が行い、訓練生活での注意事項を説明したのち、派遣元各社代表を来賓としてお迎えして、入校式を行いました。

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入校式では石沢校長からの式辞ののち、ご来賓の方々から

「自分の目標を決 めて訓練に臨んでほしい」

「厳しい訓練になると思うが、決してこの時間を無駄にせず、働き方改革を実現できるような人材に育ってほしい。」

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「今日この場所にいることが貴重なチャンスであることをよく理解して訓練に励んでほしい」

といった祝辞をいただきました。

大林組からは、川上執行役員建築副本部長が出席し、「鳶の職長は現場を率いるまさしく要で、優秀な職長を育てることが常に望まれている。 この訓練校は講師、事務局そして訓練生がみな強い志をもって集まってきている。1か月の期間集中して取り組んで成果を持ち帰ってほしい」と祝辞を述べました。

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続いて10人の訓練生からは、この31日間の訓練に臨む意気込みや目標などが自分の言葉で語られました。

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結びに山崎副校長から訓練に向けての心構えなどについて訓辞があり、入校式を終えました。

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午後は山崎副校長が講師となり、初講としてコミュニケーション講座を行いました。

鳶は「現場の一役」として、職方の中心的存在です。 現場の花形である一方、自分らが組んだ足場は他の職方が使う、言い換えれば「お客さんは他の職方」でもあります。 そんな立場では他の職方とのコミュニケーションは必須です。 まず自分のコミュニケーションにはどういう傾向があるのか? それを補うコツは? といった話題から始まり、これからの1か月半の訓練生活を一人一人が、あいさつや表情などコミュニケーションに関して自分で目標を設定しました。

明日から座学がしばらく続きます。  新しいことをどんどん吸収して、「現場で広く睨みのきく鳶」に育ってほしいです。