令和2(2020)年度建設技能スキルアップコース

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9月11日 建設スキルアップコース(大阪・夏)最終日

4日の短期コースも最終日になりました。 台風10号後の2日目からは天気には恵まれませんでしたが、かえって気温は上がらず研修にはほどよい気温でした。

 

最終日の今日は、昨日からの躯体図作成演習の続きです。 ひたすらCAD描画のアウトプット訓練ですが、習った小技を集めればきれいな図面が描けるとは限りません。その辺は講師の添削指導だったり、時々入る小話だったり、教科書を読んだだけでは分からない、自分の手で描いたモノをはさんで講師とのやりとりで初めて肚落ちすることが多くあります。

この辺を、これからリモート研修の中でどのように再現していくか? 先生と受講生の後ろ姿を見ながら 、まだまだハードルは多いなと実感します。 

CAD研修の方は、昼過ぎにすべての受講生が修了ラインに達しました。 対面コミュニケーションがやりにくい世の中になりましたが、ならばなおのこと建設業に携わる人は図面によるコミュニケーション能力を伸ばす必要があるでしょう。 今回学んだスキルをさらに磨いて、より幅広い道具を手にご活躍されることを期待しています。

今回修了された10 人の受講生の皆さんと講師陣です。4日間お疲れ様でした!

なお、本研修は終了から2週間経過した後、ご参加の受講生と講師スタッフ全員の健康状態をヒアリングして、体調異状の無いことを確認しています。

 

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9月10日 建設技能スキルアップコース(大阪・夏) 3日目

3日目はCADの「お作法」を学ぶ日です。 といっても時計回りに2回廻せとかいう話ではありません。 「画層(レイヤ)」の話です。 いくら緻密なCADの図面が描けたところで、この画層がルーズだと「なにアイツの図面?」てなことになります。 図面が建設業の重要なコミュニケーション手段である以上、この「画層」に代表される最低限の作法が要求されるのです。(知らない人には何のことだかさっぱり?)

昼前に、用意した図面枠に自分の会社のロゴマークを描きこみます。 毎回これは人により描くものが異なり、たまに受講生がカワイソーなぐらい手の込んだデザインのマークの会社もあります。

午後はその図面枠に、いよいよ自分で図面を描くことになりますが、はじめはきちんと規定されたマニュアルに則って、決められた流れで描いていきます。 CAD我流免許皆伝の私からすると、「こんな辛気臭いことまでいちいちやるの?」という部分も多々ありますが、どんな図面も人様に渡ることではじめて価値を生む「商品」ですから当然といえば当然かもしれません。 若葉マークだろうが関係ないことです。

明日までに課題は2つ。 添削指導を受けつつ、1つ目の課題を完璧にやり遂げた人だけがコース修了となります。

 

 

 

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9月9日 建設技能スキルアップコース(大阪・夏) 2日目

コースは朝8時から開始ですが、初めの30分は初日の復習時間に充てています。 参加している受講生の体調はみな良好です。 

2日目は「コマンドづくし」。 これでもCAD作画のうえで基本的なものだけなのですが数は10数種、とりあえずこれだけ知っていればたいていの作図は・・・と言えるものを、一つ一つインプット学習とアウトプット学習を繰り返していくので目まぐるしい1日になります。

今日は東京都労働局の「リモート参観」が午後にありました。 今年からこの短期コースは東京都から「普通職業訓練短期課程」として認定され、コースの開催主体が公的助成の対象となっておりましたが、前回7月の仙台開催は広域訓練(3都道府県以上)の要件を満たしていなかったため、今回が初の認定対象訓練となります。

今回は対面研修でしたが、今後の研修スタイルとして導入する予定の、画面共有やCADのリモート操作を使った指導のデモも併せて行いました。 講義の様子とあわせて1時間以上もの間、熱心に参観していただきました。

この講義室は受講生と講師合わせてソーシャルディスタンスの2m以上を確保して座席配置して開催しています。 それにより今回の定員を決定していますので、事実上は外部からの参観は不可となります。 しかしリモート参観であれば人数無制限。 今日も初めは2名でというお話でしたが、今朝になって追加参加大丈夫ですか?とご照会をいただき、結局7名ぐらいの都のご担当の方々に見ていただきました。 対面ではこうは行きません。リモートならではです。

 

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9月8日 建設技能スキルアップコース(夏・大阪)開講しました

9月8日 台風10号が去って大阪も快晴です。

本日から4日間、大林組大阪本店を会場にして第2回『建設スキルアップコース』を開講いたします。

今年はコロナ禍が本格化し始めた3月以降は、東京開催の短期CADコースが中止、6週間のとびコースも緊急事態宣言で中止となってしまいました。 前の仙台開催の短期コースは無事開催できましたが、近県2県からの参加にとどまり「広域認定訓練」とはなりませんでした。 4府県から11名が参加する今回のコースが、今年初めての広域認定訓練となるわけです。

はじめにチェックインで参加者の体調確認を行います。 参加者と講師には、1週間前から体温や体調の記録を健康管理表に記入し自主管理してもらっていました。 無論、今回の感染症は無症状キャリアというものが存在しますし、自己申告ベースですから、このチェックはあくまで感染リスクを下げる意味合いで行っています。 

しかし、今は誰もが、リモートワーク、時差通勤、ソーシャルディスタンス、その他いろいろな手段を使って、日頃の活動を行っています。 コロナに対してのリスクはゼロにはなりませんから、常にリスクアセスメントを行って生活しているわけです。 訓練校の活動も同様で、管理し対策した結果として残るリスクがどの程度かというところが開催か中止の分かれ目です。 でも目に見えないものですから正直難しいところです。 

午前中はパソコン初心者の受講も想定して、MS-WordやExcelの簡単な操作と演習によるCADのパソコン操作のウォーミングアップを行います。

午後から、AutoCADの操作の基礎から、最も基本的な移動や複写といったコマンドの習得を行いました。 今回の受講生の皆さんは20歳代前半から50歳代まで幅広いですが、みなさんPCの操作には慣れているのか、問題なく講義内容を理解し、手を動かすことができているようです。

本コースは修了要件があり、講義内容を理解したうえで正確かつ見やすい図面が描けないと修了として認められません。 しかし今まで百数十名が受講されましたが、一人としてこれに落伍することなく(最終日まで「大丈夫かな?」と思ったことは幾度もありましたが)修了していただいています。 

あと3日間、がんばって習得していただきたいと思います。