• 令和元(2019)年度型枠コース

2月22日(土) 型枠建て込み実技6日目

型枠コースの実技実習は大詰めを迎えました。 型枠はコンクリートの容れ物として持ちこたえてナンボのものですから、そういう厳しい目で見るとまだまだここは大丈夫かな?という部分も正直あります。 でもこの訓練はそれを期待するものではありません。

およそ一般建築で最も複雑な躯体部位である階段に関して、自分で加工図を描き、自分で数量を拾って、分担を決め、図面通りに加工し、建て込みます。 十数日かけて形にするとその結果は目の前に出てきます。 彼らが見ればわかる良し悪しもあり、講師に指摘されて初めて気付くものもあり、いずれにしてもそれは今までの過程のどこが甘かったのか、良かったのか? 自分が作った実物の物言いには誰もかないません。

講師の方も、教材についてはこの「階段」で一貫していますが、教え方や実技範囲などの詳細についてはいまだに手探りのところがあります。 

昨年までは実技最後の日は1日かけて型枠解体を行っていました。 今日型枠建て込みを両チームが終えたので、月曜日ちょうどその解体が行える1日を温存できたわけですが、今年は型枠解体を行いません。 

月曜日はみんなが1週間かけて作った型枠をじっくり現物を前に振り返る一日にします。 自分のオリジナル図面と3人で力を合わせて作った現物とは、材料の数量や、細かい納まりがどう違うのか、さらにその現物も実戦に放り込んだとしたらどの程度のものに仕上がったのか、一人一人の目で、また講師の厳しい目を通して説明し、理解する一日です。

講師のみなさんとの会話で「今度はここをもっとこうしたいね」といった意見を伺いました。訓練に反映させて内容を高めていきたいですね。

今日、春一番が吹きました。 どうやらこの暖冬のまま春になってしまうようです。