• 令和2(2020)年度鉄筋コース

11月17日(火)訓練13日目

今日は午前中は塩家講師の2回目の講義、KYT(危険予知訓練)について、グループを作って行います。
今回のリモート講義では、zoomのブレイクアウトルームを使って多重回線使用(メイン教室+ブレイクアウトルームで同時接続)という、かなりマニアックとも言える使い方をしてきています。
それに比べて、今日のグループ講義はブレイクアウトルームのごくノーマルな使い方ですからホストの私も「どうってことないや」と侮っていました。 大体そういう時にミスやトラブルは出るもの。 誤ってホストを指名(ここだけ取り出すとお水系みたいですが、もちろん違います)してしまい、取り返そうにもどこにも「ホスト権を返す」ボタンが出ずしばらく往生してしまいました。 やれやれ。

なんとか5人に担任兼zoomホストの私が加わって3人2グループに分かれてグループ演習開始です。
予めテキストで、現場の鉄筋工にありがちなシチュエーションがイラストで図示されており、そこに潜む危険の抽出、リスクアセスメントを行い危険のポイントを絞り込み、除去低減策を議論し、ATKY項目を記入して指差し喚呼で三唱。 これをリモートの3人が行います。
すでに会議や画面の共有、リモート制御(他の人のPC画面を操作する)などには全員慣れていますのでコミュニケーションにはほとんど不自由しません。 さすがに対面の時のように2つの用紙に同時記入というのは無理でしたので、若干ペースは落ちましたがそれでも対面の8割(対面だと5題こなしていたのが4題)程度はできました。

午後は作図実習の6コマ目。  日数にすると3日目なのですが、みんな毎日宿題的に自習していますから、例年の対面3日目と比べるとなんだかとても早いな、という印象を受けます。 一日中作図をやっていると集中力が落ちたり煮詰まってしまうことが、毎日半日だとあまりなくて、宿題を含めても集中できているのかも知れません。

ホワイトボードはzoomにもついていますが、手書きはやっぱりiPadに分があります。安藤講師の説明。

今日も最後の方で「個室乱入タイム」を設けました。一人の訓練生のブレイクアウトルームへ講師を含めみんなで「乱入」して回ります。 全員を移動させるのはホストの仕事です。一人の訓練生の「作図部屋」での1シーン。

(訓練生A:部屋の主)「ここ苦労してるんですが、もうちょっといい方法ないですか?」

(鉄筋ー講師)「Bさんはこういうの、どうしてる?」

(訓練生 B)「自分は・・・」

(ここでホスト、すかさずその人のPCを小部屋間移動して持ってくる)

(訓練生B) (自分のパソコン画面を共有かけて)「・・・こうやっていますよ」

(一同)「へー それ速いね!」

(CAD担当講師)「あ、でもこれ、前に教えてあげた別のコマンド使えば更にもうちょっと速くできますよ。明日またみんなに教えましょう。」

こんな感じで、一見対面と同じやりとりがリモートで成立しているな・・・という風に見えるのですが、実は対面でも不可能な、教室の片隅で起こっていることを全員で共有できているのでした。

※今日の最後のリモートをリアルに置き換えたイメージ。 もろ「密」でした!

さて明日は何が起きるでしょうか?