• 2021年度鉄筋コース(第8期)

11月4日(木) 訓練10日目

朝聞くと、昨日はみんな応援で現場仕事に行っていたんだとか。 対面訓練だと基本入寮するのでそれも難しいですが、長期間の訓練ではそうやって期間中訓練に没入するのがいいのか? それともたまにいつもの環境に戻りつ行きつ訓練に参加するのがいいのか? ふと考えることがあります。

私と歳の近い世代の事業主さんだと、よく「寮の集団生活に入れて鍛えてやってください」と頼まれることもあります。 いろいろな環境に適応することは重要なことだと私も思います。 放り込まれた集団生活でみんなと折り合いをつけながらやっていくことは決して簡単な事ではありません。

しかし今は、コロナ禍によってコミュニケーションが足枷だらけ。 この中でできる範囲で折り合うことがずっと難しいことなのではないでしょうか? ですからせめて今は誰が来ても安心して教育を受けられる環境を提供することが肝要だと考えています。

 

さて今日の午前中は、大林組東日本ロボティクスセンターの髙松講師が、同じ県内の川越の同センターからリモートで「移動式クレーンによる揚重計画のポイント」についての講義です。  

昨年の鉄筋コースは、当校ではリモート併用の初回。 講師の方はみなさん八潮訓練校に来ていただいての「訓練生のみリモート」だったのですが、髙松講師のこの講義だけが初回から「講師もリモート登壇」でした。 

今思えば何ということはないのですが、今年こうして横で講義を訓練生といっしょに聴きながら、「ああ、これって純粋に我々は『教える者と教わる者を結びつけている役なんだな』ということを実感しました。

鉄筋は躯体三役の中でも最も重いモノを吊るので、クレーンの選定を間違えると致命的な段取りミス、最悪は災害にもつながるためみな真剣な表情で講義と演習問題に取り組んでいました。

 

午後は作図実習の3日目。 まだCADを習ってから1週間しか経っていませんが、かなりの作画スピードに達しています。 CADにはスピード違反はありませんから見ていて気持ちがいいですが、精度の低下には気を付けないといけません。 

予定では今日から2枚面の図面にかかるぐらいのペースでやらないと最後まで進めないので、随時判定ラインまで作画が到達したらbox上に図面をアップロードして講師に添削してもらいます。 ある程度ダメ出しがあったのち、次の図面に書き進むというやり方で一歩一歩進んでいきます。

これが、リモート講師でも見られる一人一人が制作中の画面

 

さて午後は鉄筋納まり図、今日あたりから2枚目の図面に進まないと遅れをとってしまうことになりますが、毎日box上にアップロードした図面を添削している大山講師によればまあいい線いっていると。 1週間前はやっとこCAD仮免許状態でしたがもうかなりのスピードで作画も要領がよくなっています。 毎朝やっている「大山ナビ」も効果があったようです。